労災保険の未加入事業所
労災保険という言葉はみなさん聞いたことがあると思います。
仕事上でけがをしたら労災になるのかな、とそんなイメージをお持ちだと思います。
それではみなさんの働いている会社は労災保険に入っていますか。
実は世の中には労災保険に申込みしていない会社が存在します。
本来は労働者を一人でも雇用していれば労災保険に加入しなければならない決まりになっています。
しかし、パートやアルバイトしかいないから加入しなくてよいと誤解している会社も少なくありません。
もちろん、パートでもアルバイトでも日雇いでも、賃金をもらって働いている人がいるのであれば労災保険は加入しなければなりません。
このことを知らずに自分の会社は対象外と思って加入していない会社も多いでしょう。
また、会社としてもできるだけ必要経費は抑えたいものです。
労災保険は保険料が全額会社負担になるので、支払いを負担に思う会社もたくさんあるでしょう。
こうして届け出を出さずに加入をしないで保険料の支払いを逃れている会社が出てくるわけです。
もちろん、政府も黙ってはいません。
毎年11月を適用促進月間と定めたり、適用促進用に臨時の人員を雇ったりしています。
その適用促進としていろんな会社をまわって労災に入っているか確かめたり、入っていなければ加入するように促したりするのです。
もちろん、加入は義務なのですが、わざとなのか、知らないからなのか実際に加入していない会社は多く、そのすべてを摘発することができないのが現状です。
その会社がやっているのかやっていないのかわからない場合も多いですし、看板を掲げないで商売をしていればそこに会社があるかどうかは誰にもわからないのです。