仕事中に負傷したら労災保険を申請
もし、仕事中にケガをしてしまった場合は、労災保険が適用されますから、仮にケガの原因が自分の過失であったとしても、きちんと上司や事業主に報告することが大切です。
労災保険は、それぞれの従業員が個人で加入するものではなく、会社が加入し、会社が保険料を負担しています。また、農業や林業など特殊な職種を除き、従業員が1人以上いる会社には、労災保険への加入が義務付けられていますので、ケガをして労災保険の適用がされないということはあり得ません。
また、労災保険は正社員だけに適用されるものでなく、パートやアルバイトの従業員にも適用されますので、雇用形態によって適用されないということもありません。
ミスをしてしまうと、見つからないように隠してしまいたくなることもあるかもしれませんが、労災保険で治療費の8割以上をまかなえますので、きちんと報告し適用を受けた方がメリットは大きいのではないでしょうか。
他にも、労災保険は仕事中のケガだけでなく、通勤の際に負ったケガも補償されます。しかし、この場合会社が指定している方法で通勤した場合に限られます。例えば、会社が電車通勤しか認めていないにも関わらず、車やバイクで通勤しケガを負った場合には適用されないケースもありますので注意が必要です。
労災保険ではケガだけでなく、病気や障害を負ったような場合も補償されますし、万が一仕事中に死亡した場合は、遺族に対して300万円が一律で支払われます。
ケガなどの事故はなるべく避けたいものですが、もしそのような事態になっても労災保険があるため、安心して生活できるのです。